Posts Tagged ‘カバン修理’
キャディーバッグ 底抜け部分修理
今回はキャディーバッグ の底抜け部分の修理です。
はい、ゴルフのやつです~(´・ω・`)
↑クラブを入れるこういうケースです。
色んなモノの修理依頼が毎日来ますが、ゴルフ系は3件目くらいかな?
底の素材が破れてどうにも出来ないからなんとかして~!・・という依頼です。
正直、修理方法も思いつかない状態でしたが、
とりあえずなんかしてみます~(‘ω’)ノ
・・といつもの様に、引き受けてしまうのでした。。。
「ガムテープでもなんでもいい!」
予算無いから適当になんかしといて~という事なんですが、
さすがにガムテープグルグル巻いてお渡しするわけにもいきません(;´∀`)
安くするには~・・・
う~ん、考えてもキリが無い。
え~い!もう閃いたアイデア通り作ってしまえい!( `ー´)ノ
安く済ますために寸法とかは適当です(笑)
革の帽子を作って面ファスナー(マジックテープ)で固定しようという考えです!
↑本体にもマジックテープ縫い付けました。そこに帽子をかぶせる!
ぐぐっと引っ張りながら隙間の無いように固定して完成です~( `ー´)ノ
普通の縫いだと再発必至でしたが、
革の帽子案、強度はかなりありますよ~。
キャディーバッグ 底修理 ¥3500 でした~(^^)/
ご依頼ありがとうございました~
オロビアンコ 持ち手 コバ再生修理
今回はオロビアンコ 持ち手 コバ再生修理です。
コバとは革の切断面。
今回でいうと持ち手の芯を革で巻いて重なり合った部分です。
コバの処理をしていないと革はその部分から悪くなっていきます。
コバ処理することで革の耐水性がアップ、つまり革が長持ちします。
それと同時にコバがキレイだと、
見た目もぐんと良くなりますからね~(^^♪
今回は色つきのコバの復活修理です~。
↑劣化したコバ材を全部除去します~
↑施工前にきっちりコバ磨きをします。
少しでもお安く・・という方には
色のコーティングする前のこの段階でお渡しもできます。
でもこの部分に色があるか無いかはデザインに大きく関わるとこで
カバンの個性の一つでもあるので、出来れば同じように再生する修理をお勧めします!(^^)/
(コバ色コーティングまでの修理をしてるとこは少ないので、
カギしっぽ工房にご依頼いただくなら、せっかくなんで是非お勧め!)
はい!慎重に色を盛っていき完成です~!
ほら、絶対色付きの方がいいです(*’▽’)
今回は元の色に合わせて調色したのですが、
勿論、違う色でも可能です。
元々色の無いコバに施工する事も可能ですよ~!
オロビアンコ 持ち手 コバ再生修理(色付きコバコーティング) ¥7000でした~。
施工する長さが短ければ値段もお安くなります(コバ磨きだけなら¥2500~¥3000 です)
コバコーティングは特殊な材料を使うので、少し費用もかかりますが
今回のようにコバさえキレイにすれば新品同様になるカバン、財布は多いのです。
使いこんで風合いが出てきた革に、新品同様のコバコーティングメンテナンスをすれば
誰が見ても「おっ!」と、なんか見てしまう魅力のあるカバンになりますよ~(*´ω`)
遠方からわざわざのご来店、ありがとうございました~!
joias バッグ 劣化合皮部分の革貼り補修
今回はバッグの合皮修理です。
プレゼントでいただいた大事な品で、なんとか使えるように
してほしい!という事でご依頼がありました。
真ん中部分に使われている合皮が
どんどんめくれてきています( ;∀;)
今回使う革はこんな革です~
合皮の色と同じ本革を、安く手に入れるのはなかなか難しいこと
なんです。今回特にシワもある合皮だったので尚更です。。
今回、素材入手のための時間はたっぷりいただいていたので、
バッグのイメージを損なわない端切れ革を見つけることができました(^^)/
今回の修理法はバッグは解体せずに、合皮の上から本革を接着と縫いで
貼りつけていく方法になります。(何パターンかの見積もりで選んで頂きました)
↑接着テスト中~やっぱり上から直接接着しても剥がれてくるので~
↑もう全部めくっちゃいます!!
↑カバンはバラさない見積もりですが、バラした方が効率、仕上がりともによくなる部分は
バラしていきます(‘ω’)ノ
↑ハギレ革の型どり、組み立てをしてバッグに組み込んでいきます!
仕上がりの印象が変わるので今回はおしりのステッチの直線をきっちりあわせて
そこから追っていきます。
あとは出来る範囲で縫いつけていって、ようやく完成です~(^^♪
大切なバッグのイメージを崩さない修理が出来たかな?
やはり素材えらびを急がなかったのが良かったですね~(^^♪
JOIAS バッグ 劣化合皮修理 ¥6800 でした~。
京都よりご依頼ありがとうございました~(^^)/
オロビアンコ バッグ 芯折れの為、持ち手芯交換
今回はオロビアンコ バッグ 芯折れの為、持ち手芯交換です。
とても依頼の多い修理です。
今回は持ち手の中の芯のみ交換します~(^^)/
↑摘出した芯です。この芯をスムーズに摘出できるか。
それが仕上がりにかなり影響します。
芯が3か所、4か所と折れている場合、その状態で使い続けると、とんがった切断部分が
擦れて持ち手の内部を傷つけていることが多く
あまりキレイに仕上がらなくなります。
持ち手の芯が折れたらなるべく早めに交換をお勧めしています~(^^)/
↑新しい芯を入れていきます。
内部にキズが無ければ、同径の芯を使えますが
それが無理な場合、一回り小さい芯を使う事になります。
はい!完了で~す(^^♪
今回は既存の芯と同じ芯、同じ径のもので交換できました~。
オロビアンコ バッグ 持ち手芯交換 ¥3240 でした!
持ち手の革の痛みが激しい時は同じデザイン、革で持ち手ごと作り直しもできます。(¥12000+税。革代込み)
京都の方から郵送でご依頼いただきました。
ありがとうございました~!
ルイヴィトン バッグ ヌメ革部分 クリーニング&色補修
今回はルイヴィトン バッグのヌメ革クリーニング&色補修です。
基本的にヌメ革はクリーニング出来ません。
シミになる可能性が高いからです。
ただ、クリーニングする時があります。
それは、どういう時か。。
水シミが出来るリスクを選んでも落としたい汚れがある時です!!
ヌメ革にインクが付いてしまったという事です。
反対側にはスリキズや水シミがあります。
普通は色補修になるのですが、重ね塗りしたらヌメ革感がなくなりやすくなります。
これは、厚塗りすればするほど革本来の凹凸がなくなってツルツルになってしまうからです。
厚塗りなんて誰でもできるので、カギしっぽ工房では、なるべく色を薄くしてから色補修に進むわけです。
もちろんクリーニングしたらインクも取れて、シミも付かなかった~(^^)/という事ならそれで済みます!
新たにシミができても、インクが薄くなれば薄塗りで対応できるんです!
そして作業完了したのがこちら!
どっちがウラか表か分かりませんが、
ここらへんにインク付いてた・・というのが分からなければそれで良し!
薄塗りでインクの痕跡はなくなりましたよ~(^^♪
ルイヴィトン ヌメ革部分クリーニング+補色作業 ¥9000 でした~(^^)/
遠方からの郵送でのご依頼でした。
ありがとうございました~!
デュポン ブリーフケース 革のキズ補修+持ち手芯交換
今回はデュポン ブリーフケース 革のキズ補修+持ち手芯交換です。
張りのある革に型押しのキズがあります。
これをなんとか・・出来るのか??
う~ん。。
革の質がキレイすぎるので上手く隠せるか。。
やってみないとわからんです~(゚Д゚;)
このキズ以外にも革が擦れて変色している部分とかもあるので
今回選んだ方法はパテでキズを埋めて、全体染め直しで一体感を出す方法にします~!
↑パテ埋めの図。凹凸が残ると最後に陰影が浮いてくるので、ココ一番重要なポイントです!(‘ω’)ノ
あとは色を重ねていきます~!そして出来たのがこちら!
さくっと紹介しますが、めちゃ時間かかってます~
そんなことはさておき、まあ、よく出来た方。。かな(^^
重ね塗りをすればするほど、気泡やほこりの付着は避けがたいものなんで
お客様にも事前に了解を得て作業しました。
近くでよ~く見ると少し気泡が、、やっぱり出来てしまいました。。
まだまだ未熟です。
「なんとかならんもんかな~」、、この言葉。
いろんな修理をいつも同時に抱えているので
この言葉が頭の中で、毎日毎日グルグルぐるぐるしています。。(@_@)
次は持ち手です!
持ち手は革をめくって芯のみ交換していきます。
この芯材・・無かったので色々探して、ようやく見つけ購入しました!
デカ過ぎ!(笑)
余裕で持ち手100個以上作れるこの大きさ!
でもこの単位でしか買えないから仕方ありません(;´∀`)
ここ、見えなくなる素材ですがこだわるのは色々な理由があります。
修理代金抑えるために芯だけ交換するのですが、まずこの持ち手のデザインが
独特で全く同じ寸法で作らないと、既存の革が使えなくなるという事。
弾力、強度、触感、など他にも色々ありますが、まあ同じ材料使えばいらん心配事がなくなるからです~(^^)/
だからと言ってこの大きさ買うかってトコですが。。( ;∀;)
まっ投資投資♪
はい!出来たら革巻いて、縫って、カバンに取付で終了です~(^^)/
長くなりましたが
デュポン ブリーフケース 革のキズ補修+持ち手芯交換の紹介でした~
ハンドル芯交換 ¥5500
キズ隠し含む全体染め直し ¥10500 でした。
遠方から郵送でのご依頼、ありがとうございました~(^^)/
ゼロハリバートン 合皮劣化の為、内装本革交換
今回はゼロハリバートン 合皮劣化の為、内装本革交換です。
お気に入りのケースだという事で、こだわりの本革に張り替えしていきます(*´ω`)
内装の合皮が劣化してどんどんめくれてきています。
↑本革をきっちり貼るために、はがれやすい合皮の表面だけは全部剥がしていきます!
↑使っていて味の出る、タンニン鞣しのオイルレザーです~(^^♪
↑パーツごとに本革に張り替えして組み込んでいきます~
↑最後の難関!!サイドのジャバラ部分は革を貼っては縫い、貼っては縫いの繰り返しで
組み込みます(‘◇’)ゞ
そして、ようやく完成で~す!!!
こんな感じです~!
やっぱりタンニン鞣しの本革は色の深みが違いますね~。
その分、革代は高くつきますけど、お気に入りのケースが
ほんとに世界で一つのケースに生まれ変わりますよ~(*’▽’)
ゼロハリバートン 合皮劣化の為、内装張替(タンニン鞣しの革)
¥25920 でした~(革代含む)
大切な靴やカバンが合皮の為使えないなら、もったいない!
カギしっぽ工房にご相談下さい!
やっかいな劣化合皮と毎日格闘しています~( `ー´)ノ
ご期待に応える修理になっていれば良いですが。。
遠方から郵送でのご依頼ありがとうございました~!
グッチ バッグ 合皮劣化で内側がベトベトな為 内張り交換
今回はグッチ バッグ 合皮劣化で内側がベトベトな為 内張り交換です。
合皮修理に挑んでいるカギしっぽ工房に
劣化した合皮修理の問い合わせをたくさんいただきます。
その中でも鞄内側の合皮張替は問い合わせが多い修理になります。
もちろん修理は可能です~(^^)/
全部ばらすので時間はかかるし、
手はベトベトになって何日もとれませんけど、、(*_*;
そりゃ普通の修理屋さんもやりたがらんやろなあ、、とは作業しながら思います~。
でもそこは頼ってきてくれる人がいる限り
頑張りますよ~!
でも納期は、、納期だけは。。。
・・・お待たせしているお客様、ほんとすいませんm(__)m
↑当たり前ですが、ばらしたら元に戻さないといけないのが難しいトコです(笑)
とにかく画像のようにバラしていき、戻すときは最初の針孔使って戻していく作業です!!
ご予算上の都合で、修理する部分、しない部分をチョイスできるのは
全部、自社でしているからです~(‘ω’)ノ
そんなこんなで完成したのが~こちら!
今後、絶対再発しない布地に張り替え完了で~す(‘ω’)ノ
このグッチの鞄、シンプルで簡単かと思いきや中々時間かかりました・・。
今回のグッチ バッグの内張り交換は¥20000でした~。
ポケット二つあったので通常の計算でいくと¥24000なのですが、
ご予算的な都合から、割引できる修理法を検討し上記の値段になりました。
遠方からのご来店、誠にありがとうございました~!!