靴底の減り方で判断できる
- 内側が減っている場合
「内股」「X脚」「猫背」の方に多い減り方です。内股は一見、女の子らしくて可愛い印象を与えますが、膝や腰に負担がかかっている状態です。高いヒールや偏平足が原因となっていることがあります。内股の方はつま先をほんの少しだけ外に向け、足を蹴って歩くことを意識しましょう。
- 外側が減っている場合
「O脚」や「がに股」気味の方に多い傾向があります。歩行時に身体の外側に重心がかかり、内側は使われていない状態です。この歩き方だと脚の外側ががっしりした印象になり、将来、腰痛や膝痛が現れる可能性もあります。少し胸を張り、重心を内側に置くことを意識して歩くと良いでしょう。
- 片方だけが減っている場合
どちらか片方の減りが激しいという方は、骨盤に歪みがある可能性が高くなります。片方だけずり足になっていたり、体重のかけ方が偏っている場合に多いタイプです。左右が均等になるようにバランスを意識して歩くことを心掛けましょう。
ちなみに、理想的な靴底の減り方は「靴の親指の付け根に当たる部分とかかと部分が、左右同じように減っている状態」かつ「靴底の減り方が早すぎない」のが理想といわれています。
靴修理のタイミング
いくら正しい姿勢を意識しても、すり減った靴の影響で姿勢の改善が難しくなることがあります。すり減った靴はそのままにせず、早めに修理を行うことが大切です。ヒール靴の場合は、硬いフロアを歩いたときに「カチッ」という金属音がしたら、靴の修理を考えるタイミングです。 金具が突き出た状態で歩き続けると、歩行時に身体に力が入って疲れやすくなったり、悪い歩き癖がついてしまうことがあります。紳士靴はソール部分・つま先部分・かかと部分のすり減り、靴底がペコペコするようであれば、修理に出すタイミングです。